伽藍さま【ガランサマ】:岡山県に伝わる。どこの寺にも境内の何処かにガランという妖魔がいるという。ひどくもの吝み(おしみ)するもので、挿歯(足駄)をはいて付いた土すら吝む程なので、寺は決して歯下駄をはいて入るものではないとされている。(嶋村知章『岡山文化資料』二巻三号「妖怪雑輯」)
ツイッター @bottle_youkai より
伝承妖怪お題絵2014年2月のお題は伽藍さま【ガランサマ】です。
『寸土も惜しむ吝嗇な』寺の守り神な感じがユーモラスに出てますね!袴がお洒落 RT @osatokabauchi: 伽藍さま【ガランサマ】 #伝承妖怪お題絵 http://t.co/q1YUatHveM
— 根本利巳 (@tonchi_jin) 2014, 2月 17
実は瓶詰妖怪の説明からではどんな形か全然わかならかったものですから、悪魔のマルファスのイメージから描いてみました。
手元に「天使と悪魔の大事典」(学研)があるのですが、マルファスは建築に才能のある魔神とあって。神殿造営に当たってマルファスに生け贄をささげる習慣があったと書かれてるので寺の境内にも通じるかなぁとw
烏天狗は山伏の格好してますが、悪魔から来てるので上半身裸(笑)
@osatokabauchi そうでしたか!しかし、山寺や修験系の寺社につきものの『天狗』『烏天狗』も寺社伽藍を守る『護法善神』の面影もありますね!火伏せの神様、秋葉(権現)様も静岡の可睡齋って禅寺の護法神ですが、狐の上に立つ烏天狗みたいなイメージです。
— 根本利巳 (@tonchi_jin) 2014, 2月 17
岡山に『伽藍さま』という神様だか妖怪なのかわからない伝承があるのは興味深い。奈良時代から様々な形で寺の境内には護法善神が勧請されてきたが、招宝七郎(大権修利菩薩)、趙大帝、華光神など道教的な由来を持つ伽藍神(がらんじん)は宋時代の中国の禅宗寺院の風習儀礼に付随してきたもの。
— 根本利巳 (@tonchi_jin) 2014, 2月 17
今回はツイッタで根本さんがリプくれたので埋め込ませてもらいました。
伝承妖怪というのは絵、キャラになってないもので、やっぱり全然知らないものがいっぱいあるのですよね~。
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伝承妖怪お題絵
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