今年は節分絵として日本鬼子を描きました。
ファンティアにてBOOKコースの毎月のお礼作品で「お豆キラキラバージョン」をスマホ待ち受け壁紙として配布しております。
https://fantia.jp/posts/35419
ファンティアはファンクラブ型クラウドファンディングのようですが、ネームの原稿完成支援というプロジェクト型クラウドファンティングとしてもやっております。そのため【漫画の完成時お礼作品】と【毎月のお礼作品】があります。
くわしくはこちら。
http://0419.sub.jp/2017/11/26/osatou-2/
暦の節分と行事
今年2018年の節分は2月3日です。
ということで節分について書こうと思います。
大寒より十五日目、立春の前日で二月三日、四日頃にあたる。(現代こよみ読み解き事典P106)
節分はもともと立春・立夏・立秋・立冬の前日をさし、四季の分かれ目を意味していたというのはよく聞きますね。それがいつからか立春の前日だけが暦に記載されるようになり、鬼は外福はうちと豆を投げて鬼を追い払う行事を指すように。ここ最近では巻き寿司を丸かぶりする日というイメージがつきました。
この日、豆まきをして鬼を追い出す風習(節分豆)は、中国から伝わったものである。昔は「追儺(ついな)」「鬼遣(おにやらい)」といって、宮中行事の一つであった。毎年、大晦日に、疫鬼を追い払うために行われていた。-略ー
「福は内、鬼は外」と言って、煎った大豆をまく厄払い行事は、中国明時代の風習で、これが室町時代に伝わったといわれる。(現代こよみ読み解き事典P106)
「節分」のときに「追儺(ついな)」とか「鬼遣(おにやらい)」とか聞くけどそれらの違いはハテナと思われてる方もいらっしゃるのではないでしょうか。追儺、鬼遣というのはもともと中国の宮中行事で大晦日に行われていたものだったのですね。現在日本では年末に追儺の祭が行われているところ、節分に行われているところがありますが、そのあたりも由来を整理してみると納得できますね。
ちなみに追儺の祭、年末に行われているところは三重県の斎宮「いつきのみや歴史体験館」があります。
http://www.itukinomiya.jp/
そして節分の時期に行われているのは京都の吉田神社があります。
http://www.yoshidajinja.com/
追儺の祭に関しては「ついなちゃん」の作者の大辺璃紗季先生が詳しいのよ。
最近はいよいよ追儺式、方相氏について研究されており本にまとめられております。
https://twitter.com/Saki_Ohenri
恵方巻
現代こよみ読み解き事典には
スーパーや菓子店では、節分が近づくと煎った大豆を売る光景が見られる。昔の人が素朴に行った邪気払いの節分の行事は、今日残されてはいるものの、どこか商業化された感がある。(現代こよみ読み解き事典P218)
と邪気払いの行事が商業化されていることをちょっと嘆いているような一文もありますが恵方巻についてはなにも書かれていません。
手元にあるこの「現代こよみ読み解き事典」は1993年3月10日第一刷発行の2000年11月10日第一四刷です。
その年の恵方を向いて巻き寿司を丸かぶりする風習というのは本当に近年に作られたものだという事はよく言われますが、松尾貴史さんがTwitterでおもしろいツイートをされてました。
大阪の道楽息子達の、芸者達が苦悶する様を肴に飲む悪趣味な色街の遊びが何故か全国に広まり、海苔を巻くのは「福を巻き込む」切らずに食べるのは「縁を切らない」黒くて太いのは「鬼の金棒に見立てて食べて鬼退治をする意味が」とか、こじ付けの理由が付加されて、さも伝統であるかの様なふりをする。
— 松尾 貴史 (@Kitsch_Matsuo) 2018年1月14日
松尾貴史さんの新聞のコラムでもこのお話について書かれているようです。
もともと関西から全国に広まった商業化というのは聞いてましたがそういうアレでしたか(^^;)
こよみ読み解きとしてはもっと嘆かわしい感じですが。
今年も1年無事に過ごせるといいですねぇ。